ペロポネソス地方（ギリシャ）

古代ギリシャから続く歴史の大舞台、ペロポネソス半島。そのワインの特徴はその生産と製法にみられ、エーゲ海から注ぐ柔らかな海風を最大限に生かすべく、そのブドウ農園は主に扇状地に位置している。

ここはギリシアワイン全体の25％を産出する主要な生産地。
その中心ネメアは約2,500年前からブドウ栽培が行われていたとされ、古くから独特の赤ワイン用黒ブドウ品種（アギオルギティコ種）で知られている。ネメアは、ギリシア神話では、英雄・ヘラクレス生誕の地。ヘラクレスが課せられた「12の難行」のうち最初の「ネメアのライオン退治」でも取り上げられている。そんな神話の物語から、アギオルギティコ種からできる赤ワインは別名『ヘラクレスの血』という名で呼ばれる。