短い歴史にもかかわらずその名をスロバキア全土にとどろかせるELESKOワイナリー。2009年の創業以降、モドラとトカイで収穫された原材料のみを使用する明確な志がうかがえる堅実な農園である。
ワインとアグロツーリズムを結合したコンプレックスは、カルパティア山脈のふもとに美しい風景にうまく調和している。訪れる人々は、ワイナリーツアーだけでなく、リラクゼーションセンターを備えた豪華なアパートメント堪能。
芸術愛好家には、スロバキア最大のアンディ・ウォーホルのオリジナル作品コレクション、テーマに基づいた展示会、コンサート、博物館での演劇上映などが提供されているのも一興。ELESKOは最新のワイン製造技術を取り入れた進歩的なワイナリーといえよう。
ワイン畑の守護者ともいえるモノリスもまた、この地のこだわりを象徴する。カルパティア山脈の中世城塞に置かれていたこの記念碑は、ワイナリーの名称の由来にもなった。スロバキアと中央ヨーロッパの名勝を訪れて探求するワイン愛好家に親しまれる、そんな原風景がここにある。