ハンガリー国内には、およそ1000のワイナリーがあり、２２の地方に広がっている。そのなかでも、グンツェルワイナリーは２０１９年に Winery of the yearを受賞し、ハンガリーで最も優秀なワイナリーと認定された。現在も最南端の街ヴィッラーニにあるこの農園が、ハンガリーで最も優秀なワイナリーとされている。
国内最南端のワインの街「ヴィッラーニ」は、ハンガリー国内でも有数のワイン生産地として有名だ。この地方の気候は、暖かく日照時間が長い地中海性気候でぶどうの栽培に最も適しているとされる。約70ヘクタールの広⼤なぶどう畑を有するグンツェルワイナリーでは、ヴィッラーニのまばゆい太陽光のもとで栽培されたワイン造りに最適なぶどうを手摘みで収穫し、年間７０万本もの高品質なワインを生産している。
ヴィッラーニの代表的なぶどうの品種には、ポルトギーザ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン等があげられる。なかでも約250年前から栽培されてるポルトギーザはこの地方の代表的な品種だ。
温暖な土地、ヴィッラーニのぶどう栽培の歴史は古く、紀元前のケルト⼈によってはじまり、古代ローマの時代に本格的に広まったとされている。
世界的に有名なハンガリーの作曲家フランツ・リストはワイン愛好家とも知られ、スミレの香りがする上質な赤ワイン「ヴィッラーニ」を特に好んだと言われている。